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【告知】Cologne-Leuven Summer-School in Phenomenology 2012:
Husserl-Archiv
Cologne-Leuven Summer School in Phenomenology:
Methods of Husserl's Phenomenology
16.-20. July 2012


This Summer School should give an overview over the basic methods of husserlian phenomenology. The courses will treat the descriptive method, intentional analysis, constitutional analysis, the eidetic method, the reductive methods, analysis of time, the role of fantasy in phenomenology, genetic analysis, life-world analysis, motivational analysis and egological analysis.
These methods will be presented in lectures, each day in the time 10-13.00 including discussions on this topics. In the afternoon in the time 15-17.00 there will be a textual analysis that should go into some details and in this way enhance the understanding.
The lecturers are: Prof. Dr. Nicolas DeWarren (Leuven), Prof. Dr. D. Lohmar (Köln), Dr. Andrea Altobrando (Padua), Dr. J. Brudzinska (Köln / Warschau), Dr. Dirk Fonfara (Köln), Dr. Alice Pugliese (Palermo) and Ina Marie Weber.

We are planning for a medium level that should inform intensively on the topic of methods in phenomenology but we are also open for discussions of methodical questions on the level of doctoral students and postdocs.

This course will be also handled as a "Hauptseminar" for the students of Cologne University. For students of the University of Cologne who want to reach a qualified certificate for this Hauptseminar a written paper on a topic to be determined is expected.

This international Summer School is open for students from all countries. The courses will be in english language.

Because we have no financial support to offer for participants we strongly encourage you to apply for short term grants at your university or other institutions.

Time: Monday-Friday 16.-20.July 2012
Each day: 10-13.00 and 15-17.00
Location: University of Cologne, Main Building, Room 4.016

IMPORTANT: Written registration is required because of limited capacities!
Registration is to be done before 31. May 2012 (deadline) with the secretary of the Cologne Husserl-Archive: monika.heidenreich@uni-koeln.de
# by husserl_studies | 2012-03-21 09:21
第10回フッサール研究会のおしらせ
● 日時: 2012年3月4日(日)

● 場所: 東京大学本郷キャンパス 法文2号館
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html
 二番大教室(法文の2号館の建物中央のアーケードから入り、階段を上がって二階にあります。)

● プログラム:

9:10-10:30 橋詰史晶(早稲田大学) 「本質はどのように獲得されるか−自由変更による事実の乗り越えの可能性について−」
10:40-12:00 葛谷潤(東京大学) 「『論理学研究』の志向性理論における「意味」と「充実化」」
昼食
13:00-14:20 山口弘多郎(大阪大学) 「『危機』書における「生活世界の存在論」について」
14:30-15:50 寺前典子(慶應義塾大学) 「音楽のコミュニケーションの分析—時間論・受動的綜合と楽譜」
16:00-18:30 シンポジウム「フッサールにおける自我と原自我をめぐって」
 パネリスト:榊原哲也、田口茂
 ディスカスタント:武内大 吉田聡
 司会:谷徹
 参考テキスト:榊原哲也『フッサール現象学の生成』(東京大学出版局)、田口茂『フッサールにおける<原自我>の問題』(法政大学出版局)


19:00- 懇親会
# by husserl_studies | 2012-02-29 00:01
『フッサール研究』 第九号 特集「心理療法と現象学」
目次

特集「心理療法と現象学」
池見陽「「フォーカシング」にみるユージン・ジェンドリンの現象学」

三村尚彦「そこにあって、そこにないもの――ジェンドリンが提唱する新しい現象学――」

論文
玉置知彦「現象學と唯識論――相關關係のアプリオリと唯識三性説――」


池田裕輔「非存在的現象学のためのプロレゴーメナ――「生」と「反省」をめぐるフッサールとフィンク――」


上島洋一郎「感情の志向性と感情の表現について--ディルタイとフッサールを比較して--」


小手川正二郎「真理と知――フッサールとレヴィナスの真理概念――」

凡例
本誌におけるフッサールの引用・参照は、基本的に『フッサール全集』(Husserliana)
にもとづく。『全集』の巻数とページ数は、それぞれ大文字ローマ数字、アラビア数
字で示される。(ただし、編者による序文の引用・参照の際には、小文字ローマ数字
が用いられる。)なお、Husserliana Materialien からの引用にあたっては、巻数の前に
「Mat.」という略号が添えられる。
編集:佐藤駿
# by husserl_studies | 2011-03-20 14:00
第10回フッサール研究会中止のお知らせ
みなさま

3月11日に東北地方を中心に大規模な地震が発生いたしました。今後、余震の可
能性やそれに伴う交通網の乱れ等を勘案し、フッサール研究会世話人と検討した
結果、3月14日・15日に開催を予定しておりました第10回フッサール研究会をや
むなく中止にすることを決定いたしました。
発表やシンポジウムの準備をしておられた方々、研究会を楽しみにしておられ
た方々にとっては、たいへん失礼なことになってしまいますが、ご理解のほど、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、ご家族、ご親戚の方々に地震の被害が及んでいないことを
お祈り申し上げます。
# by husserl_studies | 2011-03-12 15:43 | フッサール研究会
葛谷潤(東京大学大学院)「『論理学研究』の志向性理論における『意味』と『充実化』」
フッサールの『論理学研究』を「突破口の著作」たらしめたものの一つとして、意味概念の志向性理論への導入を挙げることができるだろう。周知のように、対象から区別された「意味」と呼ばれる内容概念を導入することで志向性の本質的な特徴付けを与えるという彼の枠組みは、志向性理論と呼ばれるものが一般に直面する様々な困難との格闘の結果である。言い換えれば、彼の意味概念は、対象に対する作用の持つ独特な関係性としての志向性に対して不合理に陥ることなく適切な理解を可能にするものとして導入されたものである。結果として彼が「意味」と呼ぶものは、対象から区別され、イデアールな性格を持ち、作用に例化されることで対象的関係を作用に与えるものである、等々の形で特徴付けられることとなった。このような彼の意味概念に関する経緯ないし諸規定はこれまでも繰り返し述べられてきたことであるが、しかしこれらはそのままでは彼の意味概念の積極的な特徴付けというより、彼が批判的に検討したブレンターノやトワルドフスキらの志向性理論と同じ轍を踏まないために、彼の意味概念が満たさなければいけない条件といったほうがより適切なものである。実際、例えば、作用の持つ対象的関係を、それが例化することによって対象的関係を与えるような存在者の導入によって説明するというのは、立場の明確化という意義はあれ、そのままではほとんど無内容であろう。したがって、『論研』の意味概念が思弁的な理論構成から要請される特徴付けを超えた、積極的な内実を持つならば、それはいかなるものなのかという問題が持ち上がることとなる。
 本発表はこの問題に関して、フッサールが「充実化」と呼ぶ概念を十分に明確化することを通じて応答することを目指す。なぜなら、『論研』においては充実化概念こそが意味概念を本質的に規定しているものであるからである。この充実化概念が適切に明確化されることによって、これまでの先行研究において「呈示の仕方」や「アスペクト性」といった仕方で曖昧に指示され語られてきた意味概念の内実が明確に具体化されることとなるだろう。
# by husserl_studies | 2011-01-24 16:45 | 研究発表要旨