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フッサールの新資料を読む(6):『論理学:1896年講義』と『判断論についての研究』
日時:2016年11月25日(金)
*開始・終了時間は、下記の仮タイムテーブルから変更される可能性があります。
会場:高千穂大学1号館1階 1103教室
*キャンパスへのアクセスはこちらを、キャンパス内の地図はこちらを参照してください。

報告者:富山豊(東京大学)、秋葉剛史(千葉大学)
企画・司会:植村玄輝(岡山大学)

開催趣旨
今世紀に入ってからのフッサール研究に特有の事情の一つとして、全集『フッセリアーナ(Husserliana)』をはじめとした一次資料の刊行される勢いが明らかに増したということがあげられる。1950年の刊行開始から2000年までのちょうど50年では、(分冊も別々に数えるならば)合計32冊が全集として世に送り出されており、フッサールの一次資料が公になるペースは、平均すると一年に0.64冊でしかなかった(『フッセリアーナ記録集(Husserliana Dokmente)』第三巻として刊行された全10冊の書簡集のうち、索引を除く9冊をそこに加えたとしても、平均刊行ペースは一年に一冊に満たない0.82冊である)。それに対して2001年から2015年までの14年間では、『フッセリアーナ』として14冊、2001年に新設された『フッセリアーナ資料集(Husserliana Materialien)』として9冊が出版されている。つまり今世紀に入ってからは、一年に約1.71冊というそれまでの三倍弱(あるいは二倍以上)のペースで一次資料が新たに登場しているのである。もちろんこれらの資料には分量にも難度にもばらつきがあるため、単純な計算だけから結論を導くことはいささか安易ではある。だがそうはいっても、気づけば次の巻が出ているというここ十年あまりの状況を目の当たりにして途方に暮れたフッサール研究者は少なくないのではないだろうか。これでは全部を読むことはもちろん、読んだふりをすることさえできないよ、と。
以上のような事情によりよく対処することを目的した研究会の第六弾として、今回は『フッセリアーナ資料集』第1巻『論理学:1896年講義』(2000年刊)と『フッセリアーナ』第40巻『判断論についての研究』(2009年刊)を取り上げる。ボルツァーノの大著『学問論』(1838年)をフッサールなりの観点から辿り直す1896年講義を収めた前者は、『論理学研究』で表明される純粋論理学の構想の前史をなす、最重要資料である。また、同講義で論理学の対象として導入されるイデア的な意味とその分類をめぐる議論は、フッサールがその後集中的に論じることになる判断とその志向性に関する問題を(事実上)先取りしている。そして、この問題に深く関連するフッサールの1890年代前半から1918年までの草稿を収めたものが後者である。これらの草稿では、命題の分類、命題と事態、真理と存在、論理学の対象などといった純粋論理学・形式的存在論に属する問題が、判断の志向性に関する分析と密接に関係づけられつつ論じられている。
内容上深い関係にある二つの巻を同時に取り上げることによって、初期から中期にかけてのフッサールにおける学問論・判断論に関する理解が深められることが期待される。当日は、富山豊氏が『論理学』を、秋葉剛史氏が『判断論についての研究』を担当する。

タイムテーブル(仮)
16:00~16:10 司会者による趣旨説明とイントロダクション
16:10~16:50 報告1:富山豊『論理学』
16:50~17:30 報告2:秋葉剛史『判断論についての研究』
17:30~17:45 休憩
17:45~19:00 ディスカッション
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by husserl_studies | 2016-10-11 21:00 | フッサール研究会特別企画
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