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第13回フッサール研究会シンポジウム「情動の哲学と現象学的感情論」
企画:八重樫徹(東京大学)
司会;榊原哲也(東京大学)
提題:服部裕幸(南山大学)、陶久明日香(学習院大学)、八重樫徹

開催趣旨
情動は、人間の心についての哲学的探究の中で、重要なテーマであり続けてきた。ブレンターノ、フッサール、シェーラー、ハイデガー、サルトルなど、現象学の伝統に連なる多くの哲学者も、情動についてそれぞれの立場から考察している。
他方、いわゆる情動の哲学(philosophy of emotion)に目を向けると、従来は主に心の哲学や認知科学の知見にもとづいて研究が進められてきたが、近年では扱われる主題も参照される文献も多様化し、現象学の伝統への参照も目立つようになってきた。ブレンターノやフッサールに手がかりを求めつつ感情と価値の関係を論じるKevin Mulliganの仕事(“From Appropriate Emotions to Values,” 1998; “Emotions and Values,” 2010)が、その一例として挙げられよう。英語圏における情動の哲学の第一人者だったPeter Goldieも、表立って現象学の伝統に依拠しているわけではないが、一人称視点の記述や情動の志向性の解明を重要視するなど、きわめて「現象学的」に見えるアプローチをとっている(The Emotions: A Philosophical Exploration, 2002)。
こうした状況の中、『シリーズ 新・心の哲学III 情動篇』(勁草書房)が2014年5月に刊行された。同書では、「情動とはなにか」「情動の志向性」「情動と人生の意味」「情動と不合理性」など、現象学者にとっても興味深いトピックが数多く取り上げられている。本シンポジウムでは、同書の共著者の一人をお招きし、英語圏の情動の哲学と、現象学的な感情論との対話をはかりたい。
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by husserl_studies | 2015-02-02 12:59 | フッサール研究会
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